在留資格とビザの違いをわかりやすく解説!種類・注意点もまとめてチェック

「ビザ」と「在留資格」の違いを正しく理解していますか?この記事では、日本での在留資格の種類、取得方法、注意点をわかりやすく解説します。外国人の方必見!

11月 12, 2025 - 15:52
11月 12, 2025 - 15:54
在留資格とビザの違いをわかりやすく解説!種類・注意点もまとめてチェック

日本で暮らしていると、よく耳にする「ビザ(査証)」と「在留資格(ざいりゅうしかく)」という言葉。
でも、この2つの意味を正確に説明できる人は意外と少ないかもしれません。実は、ビザと在留資格は全く違う役割を持っています。

この記事では、外国人が日本に入国・滞在するときに必要な「ビザ」と「在留資格」の違いを、やさしく解説していきます。

ビザ(査証)とは?:日本に「入るための鍵」
ビザとは、日本に入国するために必要な許可証です。
これは日本の大使館や領事館(外務省管轄)が発行するもので、「この人は日本に入国しても問題ない」と証明する書類のようなものです。

  • 発行機関:日本大使館・領事館(海外)
  • 有効期間:通常3か月
  • 役割:入国審査を通るための“鍵”

つまり、日本のドアを開けるための鍵がビザ。一度入国してしまえば、そのビザ自体は役目を終えます。

在留資格(ざいりゅうしかく)とは?:日本で「暮らすための許可」
入国したあと、外国人が日本でどのような活動をして良いかを決めるのが「在留資格」です。
これは出入国在留管理庁(法務省管轄)が管理しています。
たとえば:

  • 仕事をする
  • 学校に通う
  • 日本人と結婚して暮らす

といった活動内容によって、取得できる在留資格が異なります。
在留資格のポイント

  • 活動内容・職種によって種類が決まる
  • 期限あり(15日〜5年)
  • 延長(更新)手続きが必要
  • 「在留カード」に記載される

簡単に言うと、在留資格は「日本で何をしても良いか」を示すルールです。

簡単にまとめると…
比較項目 ビザ(査証) 在留資格(ざいりゅうしかく)
管轄 外務省 法務省
目的 入国を許可する 活動・滞在を許可する
タイミング 入国前 入国後
有効期間 通常3ヶ月 15日〜5年
書類 パスポートに貼付 在留カードに記載

在留資格の主な種類
① 就労系(働くための資格)
特定の職種で働くことができる在留資格です。

  • 技術・人文知識・国際業務(ぎじゅつ・じんぶんちしき・こくさいぎょうむ)
  • 技能(ぎのう)
  • 特定技能(とくていぎのう)
  • 経営・管理(けいえい・かんり)

注意: 職種の範囲外で働くと在留資格違反になります。

② 身分系(家族・永住)
家族や結婚など、身分に基づく資格。

  • 日本人の配偶者等(にほんじんのはいぐうしゃとう)
  • 永住者(えいじゅうしゃ)
  • 定住者(ていじゅうしゃ)

→ 就労の制限がなく、どんな仕事でも可能。

③ 非就労系(学ぶ・滞在する)
働くことが主目的ではない資格。

  • 留学(りゅうがく)
  • 家族滞在(かぞくたいざい)
  • 文化活動(ぶんかかつどう)
  • 短期滞在(たんきたいざい)

→ アルバイトする場合は「資格外活動許可」が必要です。

注意点とよくある間違い

  1. 在留資格の範囲外で働かないこと!
     例:留学生が週28時間を超えてアルバイトする → 違反になります。
  2. 在留カードは常に携帯すること。
     紛失・偽造は重い処罰の対象です。
  3. “ビザ”という言葉の誤用に注意。
     日常会話では「労働ビザ」などと呼ばれますが、正しくは「在留資格:技術・人文知識・国際業務」です。

Injaviからのアドバイス
在留資格はあなたの「日本での暮らし」を支える大切なステータスです。
うっかり更新を忘れたり、活動範囲を超えて働いたりすると、将来の永住申請や転職にも影響します。

  • 早めの更新手続き
  • 正しい資格での活動
  • 困ったときは専門機関や行政書士に相談

これらを意識して、安全で快適な日本生活を送りましょう!


「ビザ」は日本に入るための鍵、「在留資格」は日本で暮らすためのルール。
違いをしっかり理解して、安心して日本での生活を続けましょう。
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